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時代は違えど…

更新日:2018年5月30日


私の両親は、私の妊娠をきっかけに結婚、いわゆる“デキ婚”で結ばれました。 そのことに対して、私は「産んでくれてありがとう」という気持ちでいっぱいになったのと同時に、「どうしてそうなってしまった(希望していなかった妊娠をしてしまった)のだろう?」という疑問が浮かびあがりました。 私には妹が1人いますが、その妹も、妊娠を希望しての性交渉で、母のお腹にやってきたわけでは無かったようです。 そして、本当はもう1人…弟だったのか、妹だったのかはわかりません。 希望していなかった妊娠と、厳しい経済状況のために、この世界に生まれてくることはできなかったのです。 母は、そのときの家庭環境から、3人目の妊娠は無理だとわかっていたため、コンドームを使ってくれるわけでも無い父からのアプローチを断っていたました。しかし、結果的に、父は母の想いを無視してしまった…。 父は今、その事をどう思っているのか、わかりません。聞けません。 私がその過去を知っているという事を、父は知らないからです。 私は高校生の時に、本当はもう1人、兄弟がいたかもしれないという事実を母から聞きました。そして、大学生になった時に、母はずっと心に抱えていたものを、涙ぐみながら、私に話してくれました。 母は、今もその過去の想いを抱えて生きているのです…母親ですから。


父は、性についてどれくらい知っていたのだろう?どれくらい知っているのだろう?今はどう思っているのだろう?


私は思います…『どうしてそうなってしまったの?』『なんで避妊できなかったの?』『なんでお互いの意思を尊重できなかったの?』…避妊対策をしてのセックスだったら、父の欲求は満たされ、母が悲しむことは無かったのに………もし、女性の避妊の選択肢が、もっと身近にあれば、母は自分の心を守ることができたかもしれないのに…

『なんでないの?』





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