#なんでないの を取り上げて下さったクローズアップ現代が終わりました!
傍から見れば、性暴力には見えない、性暴力とも言えないかもしれない、
でも、どこか雰囲気を壊すことが怖くて、嫌われることが怖くて、
嫌われるかもしれないリスクを冒してまでも本当に嫌と言うべきなのかも、
そもそも嫌と思っていいことなのかも分からなくて、こんなものかとも思ってみたり、
嫌と伝えることもないまま、時になんとなく、時に必死にやりすごしてしまう、
そんな行為・瞬間。
そういうなかで、なんとなく事が過ぎて、
終わった後に、どこか苦しかったり、悲しかったり、
時にはそれでは済まず、本当に心や身体に深い傷を残したりすることだってある。
それはどう言葉で表現すればいいんだろう、なかなか理解されなくて、
「拒否はしなかった!」「嫌がってなかったじゃん」とばっさり打捨てられてしまうけど
でも確かにそこにある、傷、痛み、哀しみ。
そんな思いを、言葉にした人たちがいた、
そしてその声を、日の下に出した人たちがいた。
それって、すごいことだ。
性で傷つくのは他人事ってなんとなく思ってる人も少なくなくて、
性のことはみんな事って思ってもらうために、
普段話す時はあまりそこを押し出さないけれど、
誰にも性を通じて傷ついてほしくない、っていう思いがずっと土台にあって活動している面がある分、なかなか明るみに出ない、繊細で、でも確実にそこに在る想いが可視化されたことに、番組のはじめから、うるうるの私。
日本では、今でもピルを貰うだけで嫌な思いをすることだって、少なくない。
ピルがあるだけ、アフターピルがあるだけ良かった、
そんな風に思わなくちゃいけないかのよう。
でも本当はそんなことなくて、
嫌だなって思うことは伝えて良い、
避妊法だって自分の身体にあうものを選んで良い、
避妊はちゃんと自分の身体やライフプランを守ろうとする責任ある選択であって、
そしてどんな状況にあっても、守られて良いってことを、
心、身体、制度で学んだ、スウェーデンの日々。
特に番組で紹介して頂いたユースクリニックや、1000円そこらで買えるアフターピル、
当時はその事実にひとり圧倒されて、
これが日本にもあったら、ピルを頭では分かってたけど高いからなんとなく避けてしまった結果妊娠したのではと不安で頭が一杯になってる子たち、望まない行為でも逆らうもんじゃないと無力を刷り込む子たち、こんなものなんだと嫌と思う気持ちを押し殺す子たち、もう自分は社会の中で腫れ物なんだ・タブーなんだ・除け者なんだ・汚い者なんだ・なんて思って自分に虚無が通り過ぎる子たち、どれだけの子が、本当は経験しなくてもいいはずのことしなくて済むんだと、そして今この間もそういう不安で押し潰されそうな子は沢山いるであろうことを思うと、本当に悲しくて、悔しくて、どうしたらいいんだろうって、涙が止まらなくなる日も沢山ありました。
その悔しさや悲しさを胸に帰ってきて1年、
今こうして、沢山の人に、本当はもっと守られて良い、
その上で、幸せだって求めてもいいってこと、
世界には、それが普通に許されてる場所があるってことを伝えるひとりになれて、それ以上のことはありません。
それだけでなく、若者だって、もしかしたらこうして声を聴いてもらえるかもしれないと思ってもらえたら、少しでも多くの人をempowermentできていたのなら、本当に嬉しいです
性に関すること、例えそれが世間では’気持ちいいとされていること’にだって、嫌だなって思って良いし、その思いを大切にして、それをひとに伝えても大丈夫であるべきなんです。
そして、若くしてセックスしたから社会から弾き出されるなんて、あっちゃいけない。
性で傷つくのではなく、人生豊かになれる社会へ。
今回取り上げて下さったNHKクローズアップ現代+の皆様、
丁寧な渾身の取材に、心より感謝します。
そしてご覧下さった皆様にも、心からのお礼を伝えたいです。
これからも一歩一歩歩んでいけたらと思います。
若者の声よ、届け〜!
ひとりひとりの思い・声が、社会を変えるチカラに変わりますように。
今後ともどうぞよろしくお願い致します
2018.7.17 Kazuko
Comentários